2023.06.03

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現在は高校生の娘の4歳か5歳ころの写真です。先日遅くに帰宅すると娘が部屋から降りてきて、ケータイでばあちゃんの写真を見せてきて、「今日美山のばあちゃんの面会行ってきたよ♪」と言いました。「誰と?」と聞くと「学校帰りに一人でどら焼き持って寄ってきた」。「えっ?ひとりで?」めちゃくちゃ嬉しかったし、びっくりしました。
施設に入っているばあちゃんも5月の初旬から面会が出来るようになり、それは娘に聞かれて言いましたが、これまで一緒に一回も行ったことないし、そもそも娘にとってのばあちゃんはひいばあちゃんで同居でもないのでそれほど交流がないように思っていました。ただ自分はじいちゃんばあちゃん子だったし、子供が小さい頃は1ヶ月に2回程度は美山に行っていたのですが、まさか娘が会いたいなんて思いもよらず、驚きが最初に来て「なんで?」と思わず聞いてしましました。
「だってもうずっと会ってないし、元気かなって思って。」そういう娘に「すごいなー♪」と言ったら「すごい?ふつうに会いたかっただけだから別にすごくないよ。」
いい子に育ったなあーと、何度も何度も思いました。特別なことじゃないという娘の言う通り、特別なことみたいに驚いてはいけないと嬉しさを押し殺して「ありがとう。ばあちゃん喜ぶわ」とだけ言いました。
本当にいい子に育ちました。施設に入っている家族がいる方はなんとなく分かると思うのですが、面会は行きたいけれどそんなに行きたくない気持ちもあります。もし行った時にたまたま帰りたいとか言ったらどうしようとか、なんで私だけここにいないといけないのかとか言われたらどうしようと思う自分がいます。じいちゃんの時は常にそんな感じでした。

娘は生まれた時から自分にとって抜群にかわいかったです。そして優しい子です。
幼い頃からずっと父ちゃん子でした。毎日「とうちゃんとうちゃんとうちゃん」「だっこだっこだっこ」あーかわいい。もちろん今もかわいいですよ。でももう大きいし、今は頭をなでたり、背中をさすることもありません。もう女性です。性格は可愛らしいままですが、もう抱っこは出来ません。
もう何年かすると成人です。寂しいというよりは、無事に大きくなってくれて本当に良かった。ありがとうという気持ちの方が強いのですが、ほんの前までは小さくて怖がりで寂しがり屋だった娘のことを考えると・・・時間が経つのは早いです。
今回はそんな娘に、変な駆け引きなどをせず、優しい気持ちを忘れてはいけないということを教わったような気がします。