鯖江のめがね
2024.09.14
福井市で進めている住宅の大規模改修も中盤戦から後半戦に差し掛かっています。猛暑の中の作業は大変で、外壁はガルバリウム鋼板の1文字葺きで途方もない手間をかけて作業をしています。背中に西日を浴びて、前面は鉄板の照り返しを受けて、狭い足場所の作業は地獄です。そこに材料があるわけではなく、足場上で採寸し、下に降りて加工してまた材料を上げて、1枚1枚はっています。どこも一緒だと思うかもしれませんが、似たような外壁はそれに似せた製品で全く別物です。探すとなかなか無い工法です。分かる人には分かってほしい。見切の無い出隅を見ると詳しい設計士さんや建築好きの学生は「おっ」って思ってくれるはずです。
お客様も設計者さんと現場で打合せです。差入れありがとうございます♪
市営住宅の改修工事も炎天下の中進んでいます。台風をかなり心配し、散々振り回されて、結果なにもなくよかったです。今月末からは塗装屋さんも乗り込んで天候が悪くなる年末までには工事を終えたいです。
追加で外壁補修をしても役所さんから出される追加料金は80万円前後で、下請け業者さんからの追加請求は130万という現状です。世の中の材料費や手間代がすごく上がっているけれど、役所さんの設計単価はそんな感じで、世の中とのずれがすごいです。なんとかならないものでしょうか...。
いつもと一緒で話は全然変わって、先日うちの以前いてくれた元社員さんに会いに行きました。先天性の病気が発症して今は施設にいるのですが、前回行った時に施設の職員さんが、「いつも仕事の話をしてくれるけどいまいちよく分からないし」と言っていたので、うちの会社でいろんな工事をしてくれた作業中の写真をアルバムにして持っていきました。
凄い数の現場をいろいろひとつづつアルバムを見ながら話していたのですが、「一番思い出になっている現場は?」と聞いたら、「メガネストリート」と「鯖江駅前広場」と答えました。そうかそんな工事もあったよねということで話がはずみました。
メガネストリートは天候も悪い中、すごく細かい工事で、鯖江駅からメガネ会館までメガネのモニュメントを至る箇所に作りながら歩道を整備するという普通の土木工事とは違った現場でした。駅前の工事も、今は鯖江と言えばみんな必ず目にする駅前のモニュメントを含めた整備工事で、通行量が多い中で、交通規制をかけて素敵な仕上がりになりました。
どれも大変でした。思い出すと胸が痛くなることがたくさんあります。
ただこんだけいろんな工事を一緒にしてきて、一番思い出になったという2つの工事がどちらも現場管理はお父さんだということです。
自分との思い出は・・・まあいいです。
どちらもサンドームでコンサートなどあるとSNSに上げられたりしているし、今でも素敵な場所になっています♪
また皆さんも駅周辺でこれらのめがねを見かけたら、水上建設が関わった工事だなと気に留めていただけると幸いです!